いままで数え切れないほどのレースにエントリーしてきましたが、勝つことを意識して出場したレースがなかった・・・というのは実は僕の一番情けないところだったりします。 もちろんそのときどきで自分の力を100%以上出して自分自身レベルを上げたいと思ってきたことは言うまでもありません。 特に自己ベスト更新にかける執着心は誰にも負けていないという自信があります。 ただ勝つことへの執着心が誰よりも強いか?と問われたら、それは全く自信がありません。 どんなレースでも表彰台とくにベスト3くらいに入ることは現実的な目標ではありましたが、どうしても「こいつには今のところ絶対にかなわない」と思えるようなライダーが大抵3人くらいはいて、どうしても優勝というのは現実的な目標になりづらかったのです。 ちょっと情けないように思えるかもしれませんが、「そいつらの中に割って入ってやる!」っていうのだけでも、自分にとっては十分にチャレンジングな目標だったのです。 ただ残り少ないレース人生、ここに来て初めて心の底から「勝てるかもしれない!いや、絶対勝ちたい!」と思うレースが筑波で開催されることになりました。 全日本の日程を終えたこの筑波のレースには、全日本クラスのライダーの出場はまずありえず、となると現実的に勝ちを狙ってくるライダーは3〜4人程度。 その中には先日の全日本筑波で59秒台をマークしたライダーが数人含まれているものの、普段の練習などでコース上で出会っても、完全にぶっちぎられるほど力の差を見せつけられたライダーはいない。 レース人生初めて正真正銘「勝つため」にエントリーしたのが、このレースということになります。 <公式練習> SUGOで発見した車体セッティングの変更により、全日本筑波の前にどうして入れることのできなかった1分00秒台は早々にマーク。 ただ一人、想定外であったバリバリの全日本ライダーが出場しているものの、練習のタイムを見る限り59秒台には入れていない様子。 十分射程圏内です。 周りのライダーも、それほど圧倒的なタイムをマークしている様子は無いし、展開次第では十分チャンスあり、といったところです。 <予選> コースインして数周後、1分01秒フラット付近をマークしたところでリーダーボードを確認するとフロントロー予選3番手につけています。 その後の周でさらにタイムアップして1分00秒674をマーク。、 (周りもタイム出てないみたいだし、これでフロントロー確実?) と予選を早々に切り上げピットロードに戻ってくると、いきなりリーダーボード上の自分のゼッケンが6位までポジションダウンしているではありませんか。 (やべっ、周りタイム出しはじめた!) とあわてて再度コースイン。 予選残り時間からいって、タイムアタックに残された周回数はおそらくあと1周。 その1周を1分00秒8くらいのタイムで終え、セカンドロー6番手で予選を終了してしまいました。 予選が終わってみると、前述の全日本ライダーが59秒127でダントツのポールポジション。 こいつには今回かないそうもありません。 早くも優勝への構想が揺らぎ始めます。 もう一人59秒台に入れたライダーがいて、さらに1分00秒フラット付近のライダーが2名。 この3人の中には割って入って、あわよくば喰ってやりたいところです。
<決勝> 勝つためにはスタートミスは許されません。 その許されないスタートミスを今回もやってしまいます。 ほぼ最後尾で1コーナーを脱出。 これで優勝はおろか、表彰台も絶望的な展開です。 (諦めるな!落ち着け!ここから1台づつさばいていけばいい!) 時には1台を抜くのに何周かかかってしまうが、少しづつポジションを挽回していきます。 時々リーダーボードを確認するのだが、まだまだ自分のゼッケンの掲示はありません。 このレースはかなり荒れた展開で、そこらじゅうで転倒車が続出しています。 遅いライダーに追いつくとタイムは落ちるが、それを抜け出すと1分00秒台に入る展開がしばらく続きます。 何台か抜いてしばらくすると、はるか彼方にどうしても近づいてこない集団が見えてきます。 こちらが1分00秒台で走行しているのに、近づいてこないということは、その集団も同じようなペースで走っているということ。 (このレースに出場しているライダーで1分00秒台で周回できるのは限られているはずだ。) (ということはあの辺が表彰台圏内のライダーか?) コントロールラインを通るたびにリーダーボードを確認すると、ようやく6位以内に自分のゼッケンが掲示されていることを確認することができました。 (表彰台は嬉しいけど、優勝にはほど遠かったなあ・・・) 最終ラップで何台かの転倒を確認して、 (もしかしたらまたひとつ順位あがったかな?) とチェッカーを受けると、結果は4位。 最終ラップで上位のライダーが2名も転倒し、棚ボタの表彰台となりました。 狙っていた優勝は果たせず、棚ボタの表彰台ではありますが、実は筑波のレースでは初の表彰台。 単独走行になれば1分00秒台は外すことなく走れることが確認できたのでまずまずの手応えを感じることのできるレースとなりました。
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