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試練・・・(10月10日 エリア選手権SUGO大会)

前回の全日本SUGOでささやかながら自己ベストを更新した勢いに乗って、まずは今回のSUGOのエリア選手権に乗り込みます。

目下、SUGO選手権の優勝候補の筆頭は河村選手と、僕の僚友である小野選手の2名。
この2人は今期のSUGO選手権を1分34秒台の争いで、毎レース一騎打ちの優勝争いを繰り広げています。

これに対して僕の現時点でのベストタイムは1分35秒台。

現状では1秒程度ビハインドがありますが、前回の全日本SUGOの決勝では34秒台突入への手ごたえをバッチリつかんでいます。

今までのレースで彼らのバトルは自分の遥か前方、全く見えないところで繰り広げられてきてはおりますが、その最大の原因は、実力云々以前に自分がスタートに失敗してレース早々に勝手に脱落してきただけのこと。

人並みのスタートが決まって、レース直後に彼らが自分の目の前にいたとしたら・・・

「ぜってー、逃がさねーよ!」

的な密かな意気込みがあったりするのです。

そんな意気込みで挑んだ今回のレースですが・・・なんと台風直撃の天気予報。

雨のレースをこの上なく苦手とする僕は、一転して最下位候補NO.1ライダーになってしまうのです。

金曜日はかろうじてドライで走行できたものの、土曜からはまさに土砂降りの雨。

日曜の本番も雨の可能性が高いため、この土曜の練習走行は当然雨でも練習する気満々でいたのですが、いざその豪雨を目の当たりにすると練習意欲が削がれます。

「いやあ・・・いくらなんでも、この豪雨じゃ、練習無理でしょ・・・」


そんな空気がピット内には立ち込めています。

しかし、雨を苦手とする僕には、レースの神様のこんな声も聞こえてきます。

「お前なあ、まがりなりにも全日本選手権に出場したライダーだろう。いつまでも『僕は雨は苦手です!ノービス以下なんです!』なんて許されないぞ!今回のレースに合わせて台風を呼んでおいたから、ここで雨でもしっかり走れるライダーになりなさい!」


そんな感じです。

確かにこれは最近の心境なのですが、ドライコンディションで速いライダーはもちろんカッコ良いけど、ウェットコンディションで速いライダーっていうのはもっとカッコ良いなあ・・・などと思う今日この頃ではあるのです。

今年の全日本でもウェットコンディションになると、いきなりトップタイム近くをたたき出して周囲をびっくりさせる伏兵ライダーたちがいました。

「間違いない!あれは間違いなくカッコよかった!そうだ!おれもあれを目指そう!・・・・よーし、見てろよ!今回のレースが終わったら俺は雨大好きのレインマスターに大変貌を遂げてやるからみんなびっくりすんなよ!」

みたいに気持ちを入れ替えることにしました。

さて、練習のほうですが、土曜の練習は2本のみ。

1本目は僕が2分05秒くらいがベストタイムで、一方優勝候補の小野君は早くも2分を切って1分58秒くらい。

2本目はもうちょっと詰めて2分03秒くらいまでもっていくものの、小野君は1分56秒くらいをマークしている。

もちろんまだまだ無理をしているわけではなく、練習時間早々に転倒して、この貴重な練習自体ができなくなることは何より避けたいので、慎重に慎重にタイムアップしているような状況です。

明けて本番当日。

天気は依然として雨。

午前中の予選では、2分2秒台で予選11番手。予選順位はなんとか最下位にはならずに済んでいます。

そして決勝、とにかく決勝での最低目標は2分を切ること。

「2分切れなかったら生きて還ってこないほうがまし!」

くらいの気持ちで決勝レースに臨みます。

スタートは毎度のことながら失敗して、1周目を終えたところで順位は最下位です。

ここから追い上げを図りたいところですが、ここで致命的なミスをしていることに気が付きます。

ストレートの手前で前走車の後にピッタリつけてスリップストリームから抜け出そうとするのですが、どうにもこうにも抜け出せないのです。

ストレートの真ん中くらいの地点ではほぼ前走車に横並びくらいのところまでいくのですが、その先のストレート後半部分で再びバーンと離されてしまいます。

一般的に雨の場合はコーナリング速度が落ちるため、低い速度でもエンジンの回転が落ち込まないように、2次減速比(ファイナル)を通常よりも低く(ショートに)振ります。

今回は土曜の練習からこのファイナルを2丁分ショートに振っていたのですが、これがショート過ぎました。

表と裏のストレート後半部分で、エンジン回転が頭打ちになって肝心なところでスピードが乗ってこないのです。

この失敗は土曜の練習では全く気が付きませんでした。

決勝で実際に競り合いになって初めて気付くありさまです。

ストレート以外の部分では追突しそうなくらいなのですが、ただでさえ雨が苦手な私にとってはコーナーが続くインフィールドで抜くのはかなりの勇気が必要で、それができずにレースの残り周回数は少なくなっていきます。

結局手も足もでず最下位のままラスト2周。

前走車に引っ掛かって、ここまで2分を切ったり切らなかったりのタイムしか出ていません。

「これをやると嫁さん怒るんだよなあ・・・でもやらないと何にも得るものないしなあ・・・いいや!やっちゃえ!」

本当に”これ”をやるのは気が引けたのですが、やむを得ず・・・本当にやむを得ず・・・ラスト2周目を若干スローダウンして前走車との間合いをとり、最終ラップでタイムアタックをしてみることにしました。

本当は「転んでもいいや!」くらいの気持ちでこの最終ラップを走りたかったのですが、この最終ラップで転んでしまったら公式記録としてはしょぼいタイムしか残らないので、絶対の転ばないように気をつけながら、この2日間で一番の走りをしてみます。

そしてこの最終ラップのタイムが1分57秒台。

「うーん、もうちょっと頑張れた気もするけど、まあぼちぼち人並みのタイムかな???」

実際にこのタイムは5位表彰台に立ったもう1人の同僚二瓶選手とほぼ同等のタイム。

しかし、いつものトップ2人のタイムを聞いて愕然とします。

河村・小野両選手のベストラップが揃いも揃って驚愕の1分50秒台。

これは明らかにこの日よりも路面コンディションが良かった全日本SUGOの雨のフリー走行に当てはめても、トップ3くらいに相当するタイムです。

「あの2人、50秒台かあ・・・こりゃまた随分と差をつけられちゃったなあ・・・」

レース前、(もしドライのレースだったではありますが・・・)この2人に割って入ろうなどと思っていた自分が今となったは恥ずかしく思えて成りません。

でも今回のレースが終わって、雨のレースは依然として「得意」ではありませんが、「嫌い」ではなくなりました。

いや、むしろ「好き」といっても過言ではないかもしれません。
(繰り返しになりますが、決して得意になったというわけではありません・・・)

コンマ何秒のタイムを短縮するのが大変なドライコンディションとは違い、ちょっとがんばるだけで1秒・2秒という単位でラップタイムを短縮することができるのはレインコンディションならではのことです。

その辺のちょっと大雑把な感じが、サーキットを走り始めたばかりの気持ちを思い出させてくれるのです。

なんか、ドライのレースにはない楽しさ・・・とでも言うのでしょうか?

レースの神様から与えられた「雨」という試練でしたが、そんな気持ちになれただけでも得るものがあったような気がするわけです。

・・・NEXT・・・

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